アニメ好きが選ぶ！2010年代アニメの隠れた名作30選！

アニメや特撮の世界観が実在する架空の昭和を描いた、非常に挑戦的な作品です。虚淵玄、いとうのいぢなど豪華クリエイターが一堂に会したことでも話題になりました。

実在の人物や出来事をオマージュしており、激動の昭和史を学ぶうえでも役立ちます。ただ、登場人物や専門用語が多いうえに、時系列シャッフルまでしているので、難易度がやや高めです。

日本が昭和ではなく「神化」を年号としている世界。戦後復興を成し遂げた日本は高度経済成長期真っ只中だった。

また、人知を超えた力を持つ“超人”が日本で存在感を放っていた。

しかし、超人には人々のために力を発揮する者もいれば、社会を敵に回す者も存在していた。そのため、日本は超過人口審議研究所、通称「超人課」を設立し、超人が罪を犯す前に確保・保護を試みる。

これは「超人を守る者」たちの物語…。

京都アニメーションが手がける異能力バトルアニメです。京都アニメーションならではの美しい作画で、ハイセンスなバトルが描かれます。

バトルアニメとしてはもちろん、秋人と未来のラブストーリーとしても楽しめる作品です。なお、テレビアニメ版と劇場版ではストーリーが一部異なります。

異形の存在「妖夢」が出現する日本。妖夢と人間の間に生まれた「半妖」の神原秋人は、理想のメガネ女子である栗山未来と出会う。

未来は妖夢退治を生業とする異界士であり、呪われた異能力を持っていた。当初は秋人を敵視していたものの、秋人と未来は次第にわかり合うようになる。

一方で、秋人に中にいる妖夢「境界の彼方」が2人を取り巻く状況を悪化させていく…。

「友達を武器にする」異能力のバトルに加え、力を持つ人間の責任や苦悩がテーマの作品です。
登場人物たちがぶつかり合い、憎み合いながら結束していく過程が描かれています。

シビアなシーンが多く、見応えがあるため、シリアスな作品が好きな人におすすめ。
アーティストのEGOIST（現在は活動終了）がデビューするきっかけになった作品でもあります。

西暦2029年。宇宙から飛来したアポカリプスウィルスが引き起こした「ロストクリスマス」によって日本は崩壊。無政府状態になった日本を、米軍が中心の超国家組織「GHQ」が支配していた。

謎が多い歌手の楪いのりの大ファンである桜満集は、ある日廃校舎で本人と遭遇する。しかし、楪いのりはGHQから最高機密「ヴォイドゲノム」を盗み出した犯罪者であり、レジスタンス組織「葬儀社」のメンバーでもあった…。

『化物語』で有名な西尾維新原作の時代劇アニメです。アニメでは珍しく、1話の尺が1時間で作成されています。

架空の日本を舞台に、12本の変体刀を巡る戦いが展開されます。時代劇ですが、堅苦しい場面はなく、バトルに加え西尾維新特有の会話劇が楽しめます。

戦乱の世を越え、尾張幕府が統治する日本。戦の勝敗を左右するほど影響を持った刀鍛冶の四季崎記紀が生み出した12本の変体刀を、尾張幕府は危険視していた。

幕府から変体刀を集めるように命じられた奇策士のとがめは、虚刀流の鑢六枝の力を借りるため、彼が住む孤島を訪れる。しかし当の六枝はすでに故人であり、息子の七花が当主となっていた。

とがめは七花の協力を得ようとするが、家族以外の人間と接したことがない七花は想像以上のクセ者だった…。

初音ミクの楽曲としても有名な『ブラックロックシューター』を原作にしたアニメです。ただし、ほかの作品と異なり、ブラックロックシューターは裏世界（精神世界）の住人として登場します。

現実世界では女子同士の陰湿な人間関係が描かれ、裏世界ではそれらに呼応したバトルが展開されます。全体的にダークな雰囲気なうえに、構成が複雑なため、視聴難度がやや高めな作品です。

中学校に進学した黒衣マトは、同級生の小鳥遊ヨミと仲良くなる。しかし、ヨミはどこかよそよそしく、心を開かないでいた。

ヨミは幼馴染の出灰カガリに束縛を受けており、マトと仲良くするだけでも執拗な妨害を受けていたのだ。マトの説得を受け、ヨミは次第にカガリと正面から向き合うようになる。

一方、「裏世界」では漆黒の衣服を纏い、左目に青い炎を宿した少女が戦いを繰り広げていた…。

いわゆる「凛ルート」を原作とした、『stay night』の第2作です。作画面が大幅にパワーアップされており、見応えのあるバトルが魅力です。

士朗×凛×アーチャーと三角関係が見どころであり、それぞれの感情を丁寧に描写しています。個人的にラストは涙なしでは観られません。

海と山に囲まれた地方都市の冬木市。かつて第四次聖杯戦争で開催されたこの地で、新たに第五次聖杯戦争が行われようとしていた。

第四次聖杯戦争による大火災で生き残った衛宮士郎は、ある夜、サーヴァント同士の戦いを目撃してしまう。それによって命を狙われることになる士郎だが、偶然自身もサーヴァントを召喚する。

それは美しい少女の姿をした、伝説の英雄だった…。

キャラクターが歌いながら戦う独特な演出で人気を集めた作品です。声優界でも高い歌唱力を持つ面々がキャスティングされています。

バトルシーンはいずれもこだわって作成されており、ハイスピードなアクションを楽しめます。なお、それとなく中二病要素が強い点も魅力です。

中学生の立花響は、あこがれのボーカルユニット「ツヴァイウィング」のライブを鑑賞していた際に、会場を襲った認定特異災害「ノイズ」によって負傷してしまう。その際、響輝はプロテクターをまとって戦っていたツヴァイウイングの天羽奏が「絶唱」を使うことで命を救われるも、代わりに奏が命を落とすのだった。

それから2年後、高校生になった響は再びノイズと遭遇。そのとき、奏に託された「シンフォギア」が起動する。

1000年後の文明が崩壊したあとの日本を舞台にしたディストピアSFです。キャラクターのかわいらしい見た目とは裏腹に、終始ダークな雰囲気が漂っています。

直接的な描写は少ないものの、しんどい展開が続くので、いい意味で明るい気分にはなれない作品です。管理社会の恐ろしさと大切な人との別れの切なさを体感できる作品です。

文明が崩壊した1000年後の日本。人々は「呪力」と呼ばれる超能力を持ち、今と異なる社会を構築していた。

神栖66町に住む渡辺早季は、同級生たちとの参加した夏季キャンプで過去に図書館で利用されていた端末「ミノシロモドキ」に遭遇する。ミノシロモドキから、学校では教えられない隠された歴史や禁断の知識を知ってしまった早季の生活は徐々に狂っていく…。

往年の名作アニメ『ガッチャマン』を大胆にリメイクした作品です。ストーリー・設定・登場人物を大幅に変更しているので、過去作を知らない人でも楽しめます。

「正しさ」「価値観のアップデート」「民主主義」など、社会的なテーマを扱っている点が特徴です。戦闘シーンよりもキャラクター同士が語り合ったり、考察を張り巡らせたりする場面が多いです。

高校生の一ノ瀬はじめは日常生活に物足りなさを感じていたが、ある日J・J・ロビンソンを名乗る謎の老人から「NOTE」と呼ばれる手帳を渡される。

それをきっかけにはじめは、異星人と戦う特殊部隊「ガッチャマン」の一員となる。自由奔放で突拍子のない発想が持ち味のはじめは、J・J・ロビンソンに従いっぱなしだったガッチャマンの面々に大きな変化をもたらす。

女子高生たちが友人たちと宇宙海賊として活躍する作品です。全体的に明るい作風なので気楽に観られます。

よくある美少女もの…かと思えば、宇宙航行の描写はかなり本格的です。そのため、SF好きにもおすすめできます。

海明星に住む加藤茉莉香は、ある日亡くなった父が宇宙海賊だったことを知る。父の仲間たちが海賊を続けるには、直系の娘である茉莉香が私掠船免状を継承しなければならない。

それから茉莉香は父の跡を継いで宇宙海賊となることを決意。女子高生兼宇宙海賊として、学校生活と両立しながら宇宙海賊稼業に勤しむことになる。

『推しの子』を手がけた原作者の漫画のアニメ版です。初恋が実らないことを知った少年少女の切なくも歪んだ恋模様が描かれます。

コンプライアンスが厳しくなった2010年代後半の作品でありながら、性描写がそれなりに多いです。おまけに人物描写が生々しく、ショッキングな場面もあります。

理想の高校生カップルと注目される安楽岡花火と粟谷麦には秘密があった。2人はそれぞれ別の人間に恋をしていた。しかし花火と麦が恋をする教師の鐘井鳴海と皆川茜は互いに距離を縮めていた。

自身の恋が叶わぬものと知った2人は、互いに親近感を覚える。それから2人はさびしさを解消するために、いくつかの条件を設けたうえで、カップルのフリをするようになったのだった。

謎のカッパと出会ったことをきっかけに、カッパとして戦う（？！）ことになった少年たちの物語です。意味深なキーワードや抽象的な描写がたくさん出てくるうえに、ミュージカルシーンもあるなど、独特な雰囲気があります。

男性同士の絆やつながりがテーマであり、ややBL要素が強めです。浅草が舞台であり、実在する建物や名所が度々登場します。

浅草に住む中学2年生矢逆一稀・久慈悠・陣内燕太の3人はカッパの像を壊したことで、謎のカッパ型生命体ケッピと遭遇する。カッパ王国第1王位継承者を自称するケッピは、カエルと間違えられたことに激怒し、3人の尻子玉を抜いてカッパに変えてしまう。

元に戻るには「カパゾンビ」と呼ばれるゾンビから尻子玉をケッピに渡さなければならない。やむなく3人はカパゾンビの尻子玉を手に入れるために「さらざんまい」と呼ばれる儀式を行う。

特殊能力を持つ思春期の少年少女が織りなす人間ドラマです。『Angel Beats!』と同じように、麻枝准とP.A.WORKSが手がけています。

前半はコミカルな場面が多い一方、後半は打って変わってシリアスな展開が続くなど、ストーリーのギャップが大きい作品です。終盤の有宇の悲壮な覚悟にはきっと胸を締め付けられます。

一部の思春期が特殊能力を持つ世界。人に憑依する能力を得た乙坂有宇は力を悪用し、エセ優等生を演じていたが、友利奈緒に見破られたことがきっかけで、妹の歩未とともに星ノ海学園に転入することになる。

友利の命令で、能力者に警告して回る生徒会の活動に付き合わされる有宇だが、ある事件をきっかけに悲壮な覚悟を決めるのだった…。

地方の高校を舞台に、クラスに紛れ込んだ死者を巡る凄惨な事件が描かれたミステリーホラーです。陰鬱な雰囲気が特徴であり、毎回キャラクターの誰かしらが退場します。

退場するキャラクターの最期はいずれもインパクトが強いものばかり。グロい場面もありますが、どこかシュールに見えるものもあります。

病気療養のために、東京から母親の実家に引っ越してきた中学生の榊原恒一。恒一は地元にある夜見山中学校に転入し、クラスメイトの見崎鳴に惹かれるようになる。

しかし、鳴はなぜかクラスメイトから無視されており、そこにいないもののように扱われていた。恒一は鳴を取り巻く謎に興味を持つが、なぜか周囲の人間を巻き込んだ惨事が次々と発生する。

吹奏楽部を舞台にしたライトノベルが原作のアニメです。吹奏楽に情熱を注ぐ少女たちの青春や、リアルに描写された演奏シーンが楽しめます。

部員同士の競争意識やギスギスした人間関係が生々しく描写されている点が魅力です。本編はもちろん、スピンオフの『リズと青い鳥』も高い評価を受けています。

かつては吹奏楽の強豪校だったものの、10年の間にすっかり実力が落ちた北宇治高校吹奏楽部。小学校から吹奏楽をしていた黄前久美子は、吹奏楽部の演奏には好感を持てなかったものの、友人の誘いを断れずに吹奏楽部に入部することに。

しかし、そこには幼馴染の塚本秀一や、同じ中学校・吹奏楽部出身でちょっとした因縁のある高坂麗奈もいた…。

日本に似た架空の世界が舞台のアニメです。陸に住む人間と海に住む人間が、対立を超えてわかりあう様が描かれています。

二部構成であり、第2部から主人公を取り巻く状況がガラリと変わる点が特徴です。ラストはかなり感動するので、ぜひ最後まで見届けてください。

かつては吹奏楽の強豪校だったものの、10年の間にすっかり実力が落ちた北宇治高校吹奏楽部。小学校から吹奏楽をしていた黄前久美子は、吹奏楽部の演奏には好感を持てなかったものの、友人の誘いを断れずに吹奏楽部に入部することに。

しかし、そこには幼馴染の塚本秀一や、同じ中学校・吹奏楽部出身でちょっとした因縁のある高坂麗奈もいた…。

母の死をきっかけに音楽から遠ざかっていた少年が、病を抱える少女と出会い、再起する姿を描いた作品です。劇中ではさまざまなクラシックの名曲が使用されています。

原作の雰囲気をそのままに、美しくも儚げなタッチの作画が特徴です。OP曲はキャッチーな感じで評価が高く、カラオケでも人気があります。

かつて正確な演奏で数々のコンクールを優勝した有馬公生。「ヒューマンメトロノーム」とも揶揄されるほど正確に演奏する才能を持っていたが、厳格な指導者だった母の死をきっかけにピアノから離れてしまう。

ある日、公生は幼馴染の澤部椿の紹介で、同い年のバイオリニストの宮園かをりと出会う。彼女の演奏をきっかけに、公生の生活に変化が生まれ始める。

「戦車道」と呼ばれる架空の部活をテーマに、少女たちが全国優勝を目指してライバルと戦う姿が描かれています。「少女が戦車で戦う部活もの」として、放送当時は話題になりました。

実在の戦車が数多く登場するなど、ミリタリーマニアにはたまらない作品です。一方で茨城県の大洗町がフューチャーされるなど、ローカルネタも多用しています。

戦車道がない大洗女子学園に転校した西住みほは、西住流戦車道の家元の娘。姉のまほと共に黒森峰女学園で戦車道を履修し、副隊長を務めていた。

しかし、みほ10連覇がかかった戦いで仲間の救助を優先したために敗退。西住流戦車道の考え方に反発していたこともあって、みほは戦車道から離れる決意をしていた。

ところが、とある事情から、みほは生徒会から戦車道を履修するように迫られてしまう。

アニメ業界で働く5人の女の子が主人公の作品です。P.A.WORKSの『お仕事シリーズ』として制作され、ヒットしました。

アニメ業界のさまざまな仕事をコミカルかつ丁寧に描いています。アニメ業界について少し詳しくなれる作品です。

上山高校アニメーション同好会の宮森あおい・安原絵麻・坂木しずか・藤堂美沙・今井みどりは、卒業後に商業アニメーションを作成することを目標とする「ドーナツの誓い」をたてた間柄。あおいは夢を叶えるべく、2年半後にアニメーション制作会社「武蔵野アニメーション」に制作として就職する。

しかし、アニメの現場はトラブルが日常茶飯事の過酷な環境だった。

昭和の長崎を舞台に、ジャズにのめり込む高校生たちを描いた少女漫画のアニメ版です。演奏シーンは圧巻であり、アニメならではの迫力のある音楽を堪能できます。

昭和の時代背景や当時の流行などが丁寧に描写されており、見応えのある作品です。大人向けの青春アニメが見たい人はぜひチェックしてください。

人付き合いが苦手な西見薫は、造船会社に船乗りの父の都合で長崎県佐世保市に引っ越し、佐世保東高校に転入する。薫はバンカラな雰囲気を纏った川渕千太郎との出会いがきっかけで、ジャズの魅力に取りつかれるようになる。

また、千太郎の幼馴染である迎律子にも惹かれるようになるが、彼女は千太郎に恋をしていた。しかし、肝心の千太郎は先輩の深堀小百合に想いを寄せていたのだった…。

人間の世界で暮らすドラゴンたちがコミカルに描かれています。アクの強いキャラクターが多く登場しますが、ほっこりするエピソードを楽しめます。

基本的にコメディですが、度々「人間と異種族はわかり合えるのか」という重いテーマを扱う作品です。無気力に見えて、真剣にドラゴンたちと向き合う小林さんと立ち回りは必見です。

すっかり社畜根性がしみついているOLの小林さん。ある日、酔っぱらった彼女がたまたま助けたことで、少女に変身したドラゴンのトールが家に押しかけてくる。

メイドとして自身に恩返ししようとするトールに小林さんは戸惑うが、故郷に帰れない事情を抱えているうえに、献身的に自身に尽くす彼女に次第に心を許すようになる。しかし小林さんの家にやってくるドラゴンは彼女だけでなく…。

京都を舞台に、化け狸や天狗たちが面白おかしくドタバタする作品です。弥三郎たち下鴨一家の家族の絆が描かれるなど、家族ドラマの一面もあります。

原作者の森見登美彦のユニークなセンスが取り入れられており、独特な世界観を楽しめます。同原作者の別作品とクロスオーバーする要素もあるため、原作ファンにもおすすめです。

千年の都、京都には化狸や天狗が住んでおり、人間が知らないところで面白おかしく暮らしていた。父の総一郎を人間に食べられてしまった下鴨矢三郎は、「面白きことは良きことなり」をモットーとする化狸。

父が持っていた称号「偽右衛門」を目指す兄の矢一郎を尻目に、矢三郎は天狗の赤玉先生の世話をしながら、勝手気ままに暮らしていた。

ありふれた商店街を舞台にしたハートフルコメディです。言葉を喋る謎の鳥のデラを中心に、心温まるエピソードを楽しめます。

続編の劇場版は打って変わり、たま子ともち蔵のラブストーリーが展開されます。こちらも丁寧な心情描写で評価が高いです。

舞台はどこか懐かしい雰囲気のうさぎ山商店街。高校生の北白川たまこは、母を亡くしてからは父の豆大・妹のあんこ・祖父の福の4人で餅屋「たまや」を盛り立てている。

2学期の終業式の日、たまこは商店街の花屋で言葉を話す謎の鳥「デラ・モチマッヅィ」と遭遇する。ある国の王子の妃を探しているというデラは、たまこに求愛されたと主張し、北白川家に住みついてしまう。

個性が強すぎるキャラクターがわんさか登場する作品です。基本はコメディですが、リクルートとニノのラブコメとしても見られます。

声優陣が豪華であり、それぞれの個性をこれでもかと発揮しています。特にリクルート・星・ラストサムライの絡みは必見です。

世界でも有数の大企業の御曹司である市ノ宮行。しかし彼には「借りを返さないと喘息になる」という奇妙な体質を持っていた。

ある日、ひょんなことで荒川に落ちた際に、行は謎の美少女ニノに助けられる。これまで父の教えもあって借りを作らないように生きてきた行だが、命を救われた以上、恩を返さなければならない。

しかし、恩返しとしてニノが口にした要求は「恋がしてみたい」だった…。

不条理かつユニークな出来事をひたすら詰め込んだ、一風変わったコメディです。シュールなショートストーリーが詰め込まれており、気楽に楽しめます。

ハイセンスなエピソードもあるので観る人を選びますが、好きな人には好きな作品です。かわいらしいキャラクターも登場することもあって、カルト的な人気を誇ります。

時定高校に通うゆっこ（相生佑子）はちょっとおバカな女子高生。彼女の周り、そして時定高校ではよく変なことが起こる。

それは、はかせと東雲なのがいる東雲研究所も同様。あまりにシュールなできごとがたくさん起こるものの、ゆっこたちの日常はまったりと続いていく。

同名のライトノベルを原作としたアニメです。召喚獣を使える主人公たちのドタバタ学園コメディが描かれています。

ユーモア溢れる掛け合いが見どころであり、芸能人にもファンがいる作品です。登場人物の木下秀吉は人気が高く、男の娘ブームの火付け役にもなりました。

2年次以降はテストの成績によって厳しいランク付けが実施される文月学園高等部。そこでは試験召喚獣システムを導入することにより、画期的な教育体制を構築していた。

吉井明久は試験に失敗し、最低ランクのFクラスに振り分けられてしまう。愕然とする明久だが、Fクラスには体調不良で試験に失敗した憧れの優等生、姫路瑞希がいた。

彼女を最低な環境から救うために、明久は試験召喚戦争を引き起こそうと目論む。

異種族との戦争しか知らない少年兵が、文明が後退した地球で成長する作品です。コメディタッチのシーンもありますが、どちらかというとSF要素が強めであり、「文明の意義」について考えさせられます。

筆者としては、レドのパートナーであるチェインバーが非常に魅力的です。特に、ラストのチェインバーは涙なしでは語れません。

遥か未来。宇宙に進出した人類は「人類銀河同盟」を結成し、敵対する宇宙生命体「ヒディアーズ」との果てしない戦いを繰り広げていた。人類銀河同盟の一員であるレドも、人型戦闘兵器「チェインバー」とともにヒディアーズとの戦いに身を投じていた。

しかし、激戦の最中、レドは突如出現したワームホールに飲み込まれてしまう。目が覚めたレドが見たのは、滅亡したと思われていた地球だった…。

『ガンダム』シリーズを生み出した富野由悠季が15年ぶりに手がけた新たな『ガンダム』です。ハイレベルな作画・独特なセリフ回し・クセになる音楽と、巨匠らしいハイセンスなアニメに仕上がりました。

展開が早いうえに説明が少ないため、ストーリーを追うのがやや大変です。しかし、何度も見直す度に新しい発見をもたらしてくれる作品でもあります。

宇宙世紀から続く、リギルド・センチュリーの世界。世界は技術の進歩に制限をかけることで平和を維持していた。

飛び級でキャピタル・ガード候補生となったベルリ・ゼナムは、軌道エレベーターでの宇宙実習中に海賊部隊と遭遇する。ベルリは仲間たちを連携し、作業用MSを使って相手のモビルスーツの鹵獲に成功する。

アイーダ・スルガンと名乗る少女が登場していたそのモビルスーツは、かつて“ガンダム”と呼ばれた機体だった…。

芝居がかった独特なセリフ回しや、何かにつけて展開がぶっ飛んでいるところが印象的なロボットアニメです。基本的に突拍子のないテンションのアニメですが、文学的な要素もあります。

ボンズならではのハイクオリティな作画も見どころです。お色気要素満載のクセのあるロボットアニメが観たい方におすすめです。

宇宙都市「ダイソンスフィア」の完成によって、宇宙での居住が当たり前になった真暦91年。世界を二分するドルシア軍事盟約連邦とARUSの対立が激化するなか、中立国のジオールは仮初の平和を謳歌していた。

ジオールに住む時縞ハルトは幼馴染の指南ショーコとありふれた日常を過ごしていたが、突如ドルシアの攻撃を受け、2人が暮らす街は瞬く間に戦場となる。生き延びるためにハルトは謎のロボット「ヴァルヴレイヴ」を起動させるも、引き換えに人ならざる者“マギウス”となってしまう…。

戦争・少年少女だけの漂流生活・オカルト要素を組み合わせた意欲作です。衝撃的な展開が多く、放送当時は賛否両論を呼びました。

好みが分かれる作品ですが、スタイリッシュなロボットは高い評価を受けています。王道よりも邪道なストーリーが好きな方にピッタリな作品です。

「青春を謳歌する」ために南十字島へやってきた少年、ツナシ・タクトは同級生のアゲマキ・ワコやシンドウ・スガタと学園生活を満喫する。一方、南十字島で暗躍する綺羅星十字団は4人の巫女による封印を解除することで、島の地下に眠る巨大兵器「サイバディ」を解放しようとしていた。

しかし、そんな綺羅星十字団の前に、サイバディのタウバーンを駆るタクトが姿を現す。彼は綺羅星十字団が危険視する存在“銀河美少年”だったのだ。